
こんにちは。
今年は中国地方は7月8日に梅雨明け宣言でしたね。
天気予報を見たら、みごとにオレンジの晴れマーク続き。
「今年は雨がよく降るなあ」と感じていたのも束の間、いよいよ梅雨明け。
ジリジリと照りつける日差しが、容赦なく体力を奪う季節になりました。
「夏は木もぐんぐん育つ季節」というイメージ、ありませんか。
でも実は、暑ければ暑いほど元気に育つ、というわけではないんです。
あんまり暑かったり、雨が降らない日が続いたりすると、木は体の中の水を大切に守るために、成長をそっとお休みすることがあります。
今日は、そんな夏の木の体の中のお話と、身近な木で「ちょっと気にかけてあげたいサイン」をご紹介しますね。
まずは年輪のお話から

木の切り口に見える輪っかが「年輪」です。そこには、木が過ごした一年一年が刻まれています。
スギやマツのような木では、春から夏のはじめにできる部分を「早材(そうざい)」、夏から秋にできる部分を「晩材(ばんざい)」と呼びます。
早材は色が淡くて幅が広め、晩材は色が濃くて幅が細めに見えることが多いです。この二つがワンセットで、一年分の年輪になります。冬のあいだは、木もほとんどお休みしています。
年輪の幅や見え方は、その年の暑さや雨、日当たり、木の種類や樹齢などで変わります。だから「年輪が細い=暑かったせい」と、ひとつに決めることはできません。それでも、夏の過ごし方が年輪にそっと残るなんて、なんだかすてきですよね。

木は、暑いほど元気に育つわけではありません
木が育つには、日光と水と空気、それからちょうどよい気温が必要です。
春から夏のはじめは、枝が伸びたり、新しい葉っぱが増えたりする、いきいきした時期です。でも、気温が上がりすぎたり、雨の降らない日が続いたりすると、木は思うように水を使えなくなります。
そんなときの木は、無理に大きくなろうとせず、成長のスピードをそっとゆるめます。がんばりすぎず、体を守っているんですね。
葉っぱの「気孔」で、水を上手に調整します
葉っぱには、「気孔(きこう)」というとても小さな穴があります。木にとっては、小さな窓のようなものです。
この窓が開くと、葉っぱから水蒸気が出て、かわりに空気中の二酸化炭素を取り込みます。
でも暑さや乾燥が強くなると、木は水を逃がさないように、そっと窓を閉じます。水は守れますが、そのぶん二酸化炭素も取り込みにくくなります。
すると光合成が少なくなって、木は成長をゆるめる、というわけです。木なりの、がんばり方なんですね。

暑すぎる夏に、木が出すサイン
暑さや水不足が続くと、木にこんな変化が出てくることがあります。
- 葉っぱがしおれている
- 葉っぱの先が茶色くなっている
- いつもより早く葉っぱが落ちている
- 細い枯れ枝が増えている
- 木のてっぺんの方だけ葉っぱが少ない
ただ、これらは暑さだけが原因とはかぎりません。病気や虫、根っこの傷みなど、別の理由がかくれていることもあります。
ひとつのサインだけで「暑さのせいだ」と決めつけず、木ぜんたいをゆっくり見てあげることが大切です。
今年の暑さが、来年の春にひびくことも
夏の暑さの影響は、その年だけで終わらないこともあります。
多くの木は、夏から秋にかけて、次の春に伸びる芽の準備をしています。暑さや乾燥で木が弱ると、その準備が十分にできないことがあります。
すると翌年の春に、芽が伸びにくかったり、葉っぱが少なかったり、枝先の元気がなかったり……ということが起きる場合があります。
すべての木に必ず起きるわけではありませんが、「今年の夏はちょっと大変だったね」が、来年にそっと続くこともあるんです。
おうちの木を、見てあげるときのコツ
木の様子を見るときは、葉っぱの色だけでなく、枝の先や、木のてっぺんの方も見てあげてください。
同じ場所・同じ角度から、ときどき写真を撮っておくと、葉っぱの量や枝の変化を見くらべやすくなります。スマホでの記録がおすすめです。
ただし、木の真下にずっと立ったり、無理に近づいたり、木に登ったりはしないでくださいね。安全な場所から、そっと見守りましょう。
まとめ
木は、暑さや乾燥が強くなると、水を守るために気孔を閉じて、成長をそっとゆるめます。
葉っぱのしおれや、茶色い葉先、枯れ枝などは、木からの「ちょっと気にかけてね」のサインです。今年の暑さが、来年の芽や葉っぱにひびくこともあります。
暑い時期は、無理に近づかず、安全な場所から、木ぜんたいをやさしく見守ってあげてくださいね。
