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木の豆知識2026.07.11

梅雨明けの暑さで木はどうなる?夏の木の成長と気をつけたいサイン

梅雨明けの暑さで木はどうなる?夏の木の成長と気をつけたいサイン

こんにちは。

今年は中国地方は7月8日に梅雨明け宣言でしたね。

天気予報を見たら、みごとにオレンジの晴れマーク続き。

「今年は雨がよく降るなあ」と感じていたのも束の間、いよいよ梅雨明け。

ジリジリと照りつける日差しが、容赦なく体力を奪う季節になりました。

「夏は木もぐんぐん育つ季節」というイメージ、ありませんか。

でも実は、暑ければ暑いほど元気に育つ、というわけではないんです。

あんまり暑かったり、雨が降らない日が続いたりすると、木は体の中の水を大切に守るために、成長をそっとお休みすることがあります。

今日は、そんな夏の木の体の中のお話と、身近な木で「ちょっと気にかけてあげたいサイン」をご紹介しますね。

まずは年輪のお話から

切り株の断面に見える年輪。中心から外側へ輪が重なっている
▲切り株の断面。中心から外へ、年輪が少しずつ重なっています。

木の切り口に見える輪っかが「年輪」です。そこには、木が過ごした一年一年が刻まれています。

スギやマツのような木では、春から夏のはじめにできる部分を「早材(そうざい)」、夏から秋にできる部分を「晩材(ばんざい)」と呼びます。

早材は色が淡くて幅が広め、晩材は色が濃くて幅が細めに見えることが多いです。この二つがワンセットで、一年分の年輪になります。冬のあいだは、木もほとんどお休みしています。

年輪の幅や見え方は、その年の暑さや雨、日当たり、木の種類や樹齢などで変わります。だから「年輪が細い=暑かったせい」と、ひとつに決めることはできません。それでも、夏の過ごし方が年輪にそっと残るなんて、なんだかすてきですよね。

早材と晩材の違いと、一年分の年輪ができる仕組み
年輪ができるしくみ早材と晩材がひと組になって、一年分の年輪になります。

木は、暑いほど元気に育つわけではありません

木が育つには、日光と水と空気、それからちょうどよい気温が必要です。

春から夏のはじめは、枝が伸びたり、新しい葉っぱが増えたりする、いきいきした時期です。でも、気温が上がりすぎたり、雨の降らない日が続いたりすると、木は思うように水を使えなくなります。

そんなときの木は、無理に大きくなろうとせず、成長のスピードをそっとゆるめます。がんばりすぎず、体を守っているんですね。

葉っぱの「気孔」で、水を上手に調整します

葉っぱには、「気孔(きこう)」というとても小さな穴があります。木にとっては、小さな窓のようなものです。

この窓が開くと、葉っぱから水蒸気が出て、かわりに空気中の二酸化炭素を取り込みます。

でも暑さや乾燥が強くなると、木は水を逃がさないように、そっと窓を閉じます。水は守れますが、そのぶん二酸化炭素も取り込みにくくなります。

すると光合成が少なくなって、木は成長をゆるめる、というわけです。木なりの、がんばり方なんですね。

根から水を吸い、気孔を閉じると成長をゆるめる木の仕組みと、夏に見たいサイン
夏の木の水のしくみ木は気孔を閉じて水分を守り、成長をゆるめることがあります。

暑すぎる夏に、木が出すサイン

暑さや水不足が続くと、木にこんな変化が出てくることがあります。

  • 葉っぱがしおれている
  • 葉っぱの先が茶色くなっている
  • いつもより早く葉っぱが落ちている
  • 細い枯れ枝が増えている
  • 木のてっぺんの方だけ葉っぱが少ない

ただ、これらは暑さだけが原因とはかぎりません。病気や虫、根っこの傷みなど、別の理由がかくれていることもあります。

ひとつのサインだけで「暑さのせいだ」と決めつけず、木ぜんたいをゆっくり見てあげることが大切です。

今年の暑さが、来年の春にひびくことも

夏の暑さの影響は、その年だけで終わらないこともあります。

多くの木は、夏から秋にかけて、次の春に伸びる芽の準備をしています。暑さや乾燥で木が弱ると、その準備が十分にできないことがあります。

すると翌年の春に、芽が伸びにくかったり、葉っぱが少なかったり、枝先の元気がなかったり……ということが起きる場合があります。

すべての木に必ず起きるわけではありませんが、「今年の夏はちょっと大変だったね」が、来年にそっと続くこともあるんです。

おうちの木を、見てあげるときのコツ

木の様子を見るときは、葉っぱの色だけでなく、枝の先や、木のてっぺんの方も見てあげてください。

同じ場所・同じ角度から、ときどき写真を撮っておくと、葉っぱの量や枝の変化を見くらべやすくなります。スマホでの記録がおすすめです。

ただし、木の真下にずっと立ったり、無理に近づいたり、木に登ったりはしないでくださいね。安全な場所から、そっと見守りましょう。

まとめ

木は、暑さや乾燥が強くなると、水を守るために気孔を閉じて、成長をそっとゆるめます。

葉っぱのしおれや、茶色い葉先、枯れ枝などは、木からの「ちょっと気にかけてね」のサインです。今年の暑さが、来年の芽や葉っぱにひびくこともあります。

暑い時期は、無理に近づかず、安全な場所から、木ぜんたいをやさしく見守ってあげてくださいね。

暑すぎる夏に木の中で起こる流れと、夏に気にかけたい木のサインのまとめ
夏の木のようす、まるわかり暑い夏に木の中で起こることと、気にかけたいサインをまとめました。
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